2021年8月15日日曜日

ジムニー用電磁デフロック

電磁デフロックを買ってみた。取り扱ってる業者が隣町にあったので、現物を見せてもらって売ってもらった。

ジムニー用のこの手の物はいくつかある様だが、どれも中国生産の物なんだとか。確かに日本で作ろうと思ったら、倍ぐらい値段が高くなりそうだ。

いくつかの種類を検討したが、オープンデフのこのタイプにした。LSDのタイプもある様だが、そもそもロックできればLSDの機能はいらないし、オープンデフの方が構造が単純で幾分信頼性がある。

オープンデフのタイプでも、電磁ロックのカムの構造が違うものもある。どちらがいいのか迷ったが、こちらの方がカムの信頼性が高そうに思ったので選んだ。


これが電磁石。二枚あるカムの片側を磁力で張り付ける事でカムを作動させる。


カムは二枚の組み合わせの構造になってる。


カムにより押されるプッシュロッドは4本ある。


デフケース本体の中身は・・・

デフロックはデフサイドギヤをケースに固定する事でロックする。ロックはドグクラッチで行う。ウェーブスプリングはドグを押し戻すための物。

サイドギヤとドグ。


ドグはプッシュロッドで押されてケースとサイドギヤに篏合する。
ロック時はこんな感じになる。


中身はこんな感じの構成になってる。作りは悪くない・・・というか、値段の割にはよく出来てるのかもしれない。


極わずかだが切削バリや油で汚れていたので、念のため灯油で洗浄した。


中古で入手したデフをバラして、リングギヤを組む。
サイドベアリングは新品を。


ベアリングを圧入。


デフキャリアに電磁石の配線を通す穴をあける。位置はこの辺でいいか・・・


M8のネジを切るので、6.8㎜の下穴をあける。鋳鉄なので簡単にドリルが立つ。




Ⅿ8のタップを立てる。


付属のケーブルグランドを留めようと思ったら、簡単にねじ切れてしまった・・・どうすっかなw


電磁石のユニットは回り止めの突起がある。これが嵌る様にデフキャリアのサイドベアリングのホルダーに溝を切る必要がある。

鋳鉄なので鉄工ヤスリでサラサラ削れる。電磁石ユニットは片側のカムと密着する必要があるので、完全に固定してしまうのでなく、若干ガタを持たせるのがいいそうだ。


こんな感じか。突起の先端はキャリアに合わせて削り取る必要があるが、この時点では位置決めできないので、後で削り取る事にする。


バックラッシュを調整しようとしたら、酷くバラついてた・・・リングギヤ外周でブレを見たら0.15㎜ぐらい振れてた・・・

リングギヤのボルトを外して、取り付け位置変えたり叩いたりして調整してみたが、それでも0.09㎜程度までしか追い込めない・・・


中国製だからしゃあないのか?と思ったが、よくよく見たら合わせマークがずれていたのに気が付いた。(画像は組み直したところ)
分解洗浄したときはマジックで合わせ位置を付けておいたのだが、元々とずれていたんだな・・・この記事の一枚目の画像が分解前に撮ったのだが、これが証拠になった。

買いに行った時、中を分解して見せてくれたのだが、その時組間違えてたんじゃんw


組み直したら、ケースのブレは0.03㎜程度になった。これなら十分だろう。


リングギヤの取り付け位置も調整して、外周のブレは0.04㎜内に収まった。


バックラッシュは規定では0.15㎜だが、若干狭目だが0.12~0.14㎜に収めた。

元のバックラッシュが0.18~0.19㎜だったから、ギヤの当たり面がどうなるか・・・


光明丹を塗って当たりを確認する。まあ悪くはなさそうなので、これで行ってみる事にする。

電磁石の回り止めの爪の先端を削る。粉塵が入らない様に養生する。

こんな感じか。ここを削っておかないと、ホーシングに引っかかって組めなくなる。

モノタロウの買い物ついでで、ケーブルグランドを注文した。全く同じものだったw
しかし配線を通そうとしたら、どうやっても通らない。
よくよく見たら付属のカーブルグランドは内径を広げてあった。だから簡単にねじ切れちゃったんだなw
買ったケーブルグランドは必要最小限にドリルで広げて配線を通した。

光明丹を灯油で洗い落として、これでやっとJA22Wに組める・・・と思ったのだが、肝心のJA22Wのリアアクスルに問題が・・・
何時使える様になるんだ?w
 

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