2023年6月30日金曜日

エンジン載せ替え


AZR60のヴォクシー、走行距離は15万㎞。オイル管理が悪く、2千㎞も走るとオイル残量が1ℓ程度しか残らないほどにオイルを食う状態になってた。
高速を走っていたら焼き付いてレッカーで運ばれて来た。
オイルパンを外してみたら、砕けたコンロッドが出てきた・・・


車検2か月ほど前に車検取ったばかりだったので、中古エンジンに載せ替える事になった。
しかし軽のエンジンと違って、載せ替えは厄介だな・・・


とりあえず引っ剥がしていく・・・
エンジンはサブフレームごと下に引き出すのだが、配線や配管を片っ端から外していかなくてはいけない。

インジェクションの配線がどうやっても取れない・・・

どうなってんだ?と、用意した中古エンジンを見たら、インレットマニホールドを外さないとインジェクションの配線は取れないんだな・・・

この状態からインマニを外すのだが、隙間が狭くてえらく面倒くさい・・・

エンジン載せ替えで基本手時に特殊工具は必要なかったが、燃料ラインのカプラーだけは本来必要になるみたいだ。
普通によくあるカプラーとちょっと違うが、どうやって外すんだ?


ビールのアルミ缶を切って、巻いて押し込んだら外れた。

こんな構造になってた。

なんとか引き出せた。

いい使い方ではないが、なんとか作業台に乗った。
昔廃材を自分で熔接して作った作業台だが、結構重宝している。

サブフレームから外して、トランスミッションを分離。

トルコンがオイルまみれで、リアシール漏れてるんか?と思ったら、コンロッドの破片がブロックを突き破っていたw

中古エンジンとミッション合体。
中古エンジンは業者から入手したが、アイシス用のものが届いた。
ノア・ヴォクシーとアイシスのエンジンは同じ物らしい。
アイシスの方が程度のいいエンジンが多いそうだ。
そういえばうちのお客さんを思い出すと、ノア・ヴォクシーは子育て中の若い夫婦が多く、アイシスはどちらかというと年配の人が多かった。
年配の人はメンテナンスをしっかりしてオイル管理も確実なのだが、若い人は車に無頓着な事が多く「オイル交換って何?」みたいな事を言う人もよくいた・・・

サブフレームに乗っけて・・・

車体に付いた・・・


厄介な配線と配管を接続して完了。
軽から比べると倍近く重いから大変だw

2023年6月3日土曜日

K6エンジンのテンショナープーリーのベアリング交換

スズキの縦型K6エンジンにはファンベルトの調整のプーリーが付いている。大抵10万Kⅿ超えるとグリスが切れてガラガラになってくる。
以前はこれのベアリングって交換できないものと思い込んでいたが、よくよく見てみたらベアリングの型番が書いてあって交換出来そうだ。
相当品のベアリングを買ってみて、ガラガラになったエブリイのプーリーを直してみる事にした。


スクラップのベアリングやキャリパのピストンを使ってベアリングを抜く。

バラせた。
今回はDA64のエブリイだが、JA22やJB23のジムニーも同じ構造で、使ってるベアリングも同じみたいだ。

新品のベアリング。
構造上仕方がないとはいえ、何故にこんなでっかいのを使うのか・・・周速が速くなって寿命には不利な気がする。
圧入する。
分解より組立の方が厄介だ。



使える物はなんでも使うw

出来上がり。

ベアリングの交換は厄介だが、部品代は安く済む。
ちなみにベアリングは1000円ちょい。
厳密に言うと自動車用のこの手に使うベアリングは、封入してあるグリスが特殊な場合があるらしい。汎用に売れれているベアリングで大丈夫なのかは、なんとも言えない。
もしかしたら寿命が短いかもしれない。純正のプーリーが1万円近い値段なので、分かっているならばこういうやり方もありだとは思う。