2021年11月11日木曜日

乗り続けて29年

自分で乗ってる92年式のメキシコ空冷ビートルの車検をやった。
普段の足にはJA22Wジムニーを使う様になったが、こっちは遠くに遊びに行く時に使ってる。二台とも車検の時期が重なるのが困ったものだが仕方がない・・・
ここ数年、年間7~8000㎞程度だったが、このところのコロナの影響もあって遠出しなかったので2年で7000㎞弱しか走ってなかった。
本当ならタイヤとバッテリーを交換したいところだったが、もう冬には乗らないので、必要最低限の整備で車検を通す事にした。

いざ車検に行こうとしたら、エンストしてどうにもならなくなった・・・
点火してない様だ。点火系の配線を調べて行ってみた。
イグニッションコイルの一次側のポイント線(フルトラなのでパワートランジスタの断続回路になってる)の電圧が中途半端になっていた。点火信号は出ている様だ。

フルトラの点火回路はここに付いている。手前のホーンは警報機の物。
コネクターを外して導通を見るが異常はない。

コイルのポイント線側には以前から気になっていたのだが、一本線が余計に出ていた。一本は点火回路に行っている。
余計な方の線を辿っていったら、メーターユニット手前に付いてるジャンクションの所に行っていた。
配線は警報機のユニット内に入っていた。


メキシコ製の90年代の空冷ビートルには、標準で警報機が付いていた。
警報機のスイッチは左前のフェンダーの横に付いている。
作動時にドアを開けるとフォーンが大音で鳴り響いて、エンジンは掛からない仕組みになっている。
もう随分前に壊れていて使ってなかった。
コイルのポイント側の余計な配線はキルスイッチの回路になってた様だ。
配線を外したらエンジンは掛かる様になったw

警報機の中身はこんな感じ。
壊れて使ってなかったが、暗電流が結構大きいので、車庫に保管時はバッテリースイッチを付けてoffにしていた。

故障の原因はハンダ割れによる接触不良の様だ。
直そうかと思ったが、使ってないから外しておく事にした。暗電流の小さくなったw

アナログの安物のオシロスコープが役に立った。
アナログは信号を生のまま見る事ができるので、案外便利な事もある。

新車で買って29年になった。
まだ15万kmちょっと。
エアコン付いてないが、このシンプルさがいい。
ガソリンがある限りは乗り続けていたい。



 

2021年11月3日水曜日

JA22Wの車検





自分で使ってるJA22Wが車検だった。
整備のついででフロントショックのアッパーマウントに補強を入れる事にした。
ぐぐって見るとJA22Wはこの部分が破損しやすいらし。
補強はお盆型と平のワッシャ―で、お盆型の方をシャシのアッパーマウントの下側に入れて、平ワッシャーで挟む様にするらしい。ネットで2千円ほどだったが、何かの純正部品の流用なんだろか?

JA22Wのフロントショックはスプリングと一体にセットされているが、スプリングのアッパー側はシャシで別にマウントされてる。
この部分はショックに掛かった力だけ受け持っているはずだが、激しい使い方をしていると割れる事があるらしい。
リアのアームのマウントが折れた事があるので、やばそうなところは予め対策しておくw

純性だとブッシュが2個に皿型の座金が3枚付いていて、シャシ側のマウントを挟む構造になっている。
シャシ側のマウントと座金はショックのシャフトに対して大き目の穴になっていて、画の座金がシャシ側のマウントに嵌って締め込まれたブッシュでシャフトの位置決めがされている。ブッシュがヘタってくるとこの座金とマウントがガタついて、摩耗してきたり振動で割れてきたりするのだと思う。
補強のワッシャーを使う場合は画の座金は使わずに、補強のワッシャーで位置決めされる事になる。
とりあえず黒塗りしておく。
補強のワッシャーでシャフトの位置決めされる訳だが、動きはどうなるんだろうか?・・・と思ったが、微妙にガタがあって十分動く事が分かった。
この部分が動かないと、ダンパーのシールに無理な力が掛かって破損の原因になる。
上下の座金は再使用したが、ブッシュは交換しておいた。

下廻りを見ていたら、リアのプロペラシャフトのユニバーサルから錆びの粉が出てるのに気がついた・・・

ユニバーサルのベアリングが一つ駄目になってる様だ。仕方がないので交換する事にした。

クリップ外して片側に押してやる。圧入はそれ程きつくないので、万力でもいける。サービスマニュアルは万力でやる事になっている。

片側に押し出したら万力で摘まんでハンマーで叩いて抜く。

一個完全に駄目になってた。
多分シールが駄目になって水が入ったのだろう。
過酷な使い方はしているが、やはり古くなっているので樹脂やゴムのパーツ類は劣化してくるのだろう。思えばこの一年で修理補修した部分の多くは、樹脂やゴムパーツの部類だった。

ユニバーサルジョイントは3千円程度だた。ついででプロペラシャフトのスプラインのブーツも交換した。

組付け前によく洗ってきれいにする。
バリが気になったが、ヘタに取るとバランス崩れそうなのでやめたw
組付けはスパイダーを中に入れておいて、ベアリングのスリーブを押し込んでやればいい。
シールとリップにはスーパーグリースCを塗っておく。

とりあえず交換終了。

水に浸かる機会が多いので、リアのホイルシリンダーはカップキットを交換しておいた。
カップの摺動面は問題ないが、ピストンとシリンダーの摺動面は若干腐食していた・・・

他にも色々交換した。
ブレーキの消耗が早くなった。タイヤがノーマル比で10%径が大きくなっているので、効きが悪くなった分、余計にブレーキを踏んでいるのかもしれない。
フロントのパッドも交換したかったが、予定外のユニバーサルジョイント交換があったので、もうしばらく様子を見る事にした。


 25年経っていて走行距離も19万㎞に近づいてきた。まだ調子よく走るが、当分あちこち直しながら乗る様だろう。まあ、それも面白いからいいかw