2021年5月29日土曜日

ジムニーのスタビライザー





JA22Wの足がもうちょっと動かないかと思案した。
フロントのスタビを取り払えばいいのだが、ただでさえ車高が上がっているので、公道を走る安全面からして不安だ・・・

思案した挙句、アピオのスタビライザー買ってみた。
ピンを抜く事で、スタビの機能を解除できる。
ジムニー乗りはよくスタビを取ってしまう様だが、折角高速も快適に走れるJA22Wをクロカン専用にする気もないしw

真ん中で筒状部分に刺さっているだけの構造かと思ったが、内部でロックされていて左右で分離できなくなってる。多分ドライブシャフトみたいにCリングで嵌ってるんじゃなかろうか。結構精度よく出来ていて、ガタもほとんどない。

ピンも結構しっかりした作りだ。
思った通り抜き差しはなかなか簡単ではない。取説にもハンマーとプライヤー使えと書いてあるw

ピンを抜いて泥遊びしたら、絶対穴に泥が入ってピンが刺しにくくなるのが目に見えている。
径の合うゴムホースを切って嵌めておけばいいかと思いついた。
ちょうどいいものはないかと探したら、ワゴンR用の吸気ダクトがぴったりだった。

幅を調整して嵌めてみた。
気休めではあるが、ないよりはましだろう・・・

取り付ける前にノーマル状態(と言っても2incリフトアップされているが)でどのくらい上がるのがやってみる。
リフトの片上げはよくないのだが・・・

ノーマルのスタビ付きでは360㎜が限界。これ以上だと後輪が浮いてしまう。

取り付けた。とくに難しい事はない。
カマボコのブッシュはちょっと前に交換したばかりだったので、串刺しのブッシュ4個は新品にした。

ノーマルのスタビは結構軽い。多分中空なんだろな。アピオのは中実なのでかなり重い。

ピンを抜こうと思ったら、バンパーガードがへし曲がってて抜けない・・・orz

スライドハンマーでガードを引っぱり出したら抜けたw

解除状態でどこまでいけるか?・・・結果は50㎜程増えた程度の様だ。
スタビの中央で分離するとはいえ、リンクの動きは制約が残るから、こんなものなのかも。スタビ除去してしまえば、もうちょっと動くのかもしれない。
やはり抜き差しにはハンマーが必要だ。装備品にハンマーが加わったw
ピンは通常は脱落防止に前側から刺す様だが、ガードがあって抜き差しし辛いので、後ろ側から刺す事にした。元々抜けにくいし、この方が抜け止めのクリップも抜き差ししやすくていい。

泥道走りに行ってきた。
スタビを解除すると、明らかにフロントの動きがよくなったw

滑って行けなかったところも、簡単に行ける様になった。
前はフロントはなかなか縮み込む事はなかったが、分離する事でほぼ目一杯まで縮む様になったみたいだ。

目一杯まで縮む様になって、6.50R16だと右に切った状態で右輪の外側がホイールハウスの突起に当たる様になった。ほんの僅かだし、突起もひん曲がってしまったので気にしないw

ヨコハマのジオランダーM/TG003の6.50R16は、当初燃費が若干悪くなったと思ったが、使い方に慣れたら、前に使っていた185/85R16のA/Tタイヤやノーマルサイズのスタットレスと変わらなくなってきた。案外高速の走りがよくて、ハイギヤードになった分エンジン回転が落ちて静かに走れていい。それと何故か直進安定性もよくなった。
街乗りでは若干出だしが遅くなるのと、5速にほとんど入れる事がなくなった。
6.50R16ってサイズは、無駄に幅が広くなくてジムニーには案外いいのかもしれない。

ワゴンR流用のゴムバンドは、やっぱり付けて正解だった。
これに泥が詰まったらピンを刺すのは大変だ。
グリスニップルからの給脂も、なるべく小まめにやった方がよさそうだ。
このスタビライザーは、ぐぐってもクロカンで使ってる人の話はほとんど見つからなかった。ピンを抜く事なく、街乗りだけで使う人が多いみたいだな。
本格的にクロカンやる人はスタビを取っちゃうし・・・
快適に街乗りで使いたいし、たまにoffロードを楽しみたいって人には、このスタビライザーはお勧めかもしれない。
しかしクロカン専用にするつもりはないとはいえ、遊んでるとついつい無理をしてしまう。
穴に嵌って助手席側のサイドシルを凹ませた・・・
V字の溝に突っ込んでフォグ割った・・・
元々ボロいから惜しげもなく使えるが、あまり無理はさせてはいけないなw

おまけ。
パンク修理キットを解体屋さんから貰ってきて、スペアタイヤを取り去った。
さすがに新車時から着いていたスペアタイヤは、所々にひび割れが出て使うのには難があった。それに悪路を走るとバックドアがもげてきそうだ。
スペアタイヤ外したら、後ろからのギシギシ音が静かになったw

2021年5月6日木曜日

オイルがなくなる・・・

平成21年のSYE6Tのタイタンダッシュ1.5tトラック。走行距離は25万kⅿ程だが、途中のオイル管理が悪く、3千㎞も走ると残量が1ℓ程度しか残らないほど消費する様になってしまった・・・これでは安心して使えない。

このクラスのトラックは中古でもなかなか出物は少ない。程度の良い物となると安くは買えない。仕方がないので修理する事になった。

本当ならエンジンを降ろしてやりたいところだが、さすがに軽自動車の様にはいかない・・・

タイミングベルトなので、ブロックは残してヘッドとオイルパンを剥ぐってやる事にした。

キャブが上がらないトラックなので、なかなか大変・・・


吸気系が付いたままヘッドを外した・・・結構重くて大変w


オイルが燃えてしまってる事もあって、燃焼室は堆積物でえらい事になってた。とくに4番(画の左)が酷い。


バルブシートの状態はIN側は比較的いいが、EX側がちょっとよくない・・・


洗浄液に漬ける前にガスケットのカスを取るついでで、軽く定盤で擦り合わせた。
大分はみ出るけど、なんとかなったw
EXバルブ。真っ黒いのが4番。

INバルブはカーボンの堆積が凄い。オイルを吸ってたせいもあるな・・・
オイル消費の原因はバルブステムシールが劣化して、オイルを吸ってしまうからなんだな。
オイル管理が悪いとシールが吹き抜けガス成分やカーボンで痛んでしまう。
パッキンやオイルシールなんかも劣化するから、このクルマはあちこちからオイルがにじんでベトベトになっていた・・・


走行距離相応ではあるが、大分カーボンの堆積がある。リングは固着してしまっている。


オイル管理が悪かった割には、酷い摩耗はない。
案外オイルさえ入っていれば摩耗はそれ程しないんだなw

洗浄液に漬けて汚れを徹底的に落とす。
この作業が一番大変だ・・・

バルブは洗浄液に漬けただけでは堆積物が落ちないので、ドリルに咥えて回して削り落とす。
IN側は案外程度がよかったが・・・


EX側は状態が今一・・・


フェースが大分摩耗してしまっている。交換したいところだが、欠品になっていてメーカー在庫で一本しかないらしいw
それじゃしょうがねえな・・・

ボール盤に咥えてダイヤヤスリで削ってみたw

完全には取り切れないが、何もしないよりは全然マシだろう・・・w

洗浄の途中でシートの段付きを削っておいた。

バルブを擦り合わせる。3バルブでよかったw


EXバルブはシートの状態もよくなかったが、擦り合わせたらなんとかなった。
あんなフェースの削り方でも、案外なんとかなるもんだなw

もう一度洗浄して、バルブの組付け。きれいになってよかったw

バルブの組付けも3バルブで助かったw

しかし3バルブのエンジンなんて、久しぶりに見たな・・・

ロッカーアームは油圧のアジャスターが付いてるので、バルブクリアランスの調整の必要がなかった。これも助かったw

ピストンもきれいになった。リングは状態が良かったので、そのまま再利用した。
折角馴染んでいるものを、無暗に交換しない方がいい。


シリンダーもクロスハッチが残っていて状態はいい。


クランクのジャーナルも状態はよかった。
途中のオイル管理が悪くオイルを食う様になってしまったが、スラッジの堆積はそれ程ひどくはなかった。



ブロック上面を清掃して、ピストン組み込み・・・

ヘッド載せて、オイルパンも装着・・・


補機類組んで、オイルと冷却水を注入して出来上がり~
調子よく回る様になった。多分1馬力ぐらいは上がったんじゃないかなw

丈夫そうな作りのエンジンだから、もう20万kmぐらいは行けるかもしれない。
今度は大事に使ってもらおうw