ガタガタになってはいないが、この構造で長期間オーバーホールしていないと、中はどうなってる事やら・・・
折角なのでオーバーホールする事にした。こんなのやるのは昔SJ30に乗ってた頃以来だw
スプライン切ってあるブロックが動いて、ドライブシャフトに嵌合する様になってる。
エアロック式の場合は負圧が掛かって動く様になってるんだな。
ドライブシャフトを留めてるサークリップを外す。
うまくやればここは外さずに作業できるのだが、ハブシールをついでだから交換したいし、ナックルを清掃するのに邪魔だから外した。
案の定シールは大分くたびれていた。
左側は以前にハブベアリングを交換した形跡があり、右よりはましだった。
ナックルの中はっていうと・・・思った通りデロデロになってるなwナックルシールは溶けてほとんどなくなっていた・・・
シールが機能してたとしても、この構造だと外部からの塵や水分は完全には遮断できない。
長年そのままにしておくと、ナックル内部に侵入して、充填してあるグリスは劣化してキングピンも痛む。最悪ドライブシャフトの等速ジョイントを破損する可能性もある。
しかしガタガタになるほどではなかったので、24年17万Km程度でこの程度ならば、逆に考えればそんなにオーバーホールする必要もないのかもしれない。普通に使って細かい事気にしなければ、それでいいのかも・・・
しかし頻繁に四駆を使ったり泥道や水の中に入るならば、定期的に整備するべきだと思う。
ここまでやらないのなら、ハブとスピンドルは外す必要はない。
ベアリングだが元のは上側にのみシールが付いていたが、新しく取った物はシール付きで上下とも同じ物だった。構造からしてこんなところにシールが付いていても意味がないので、もしかしたらシミ―対策でフリクションを持たしているのかもしれない。
ナックル取り付け。
ナックル取り付け。
JA22Wはキングピン軸のマウントにプレロード調整用のシムが入ってる。0.1㎜と0.5㎜の二種類が設定されてる。
もともと入っていたのが上下とも0.5㎜が1枚づつだった。念のため0.1㎜を4枚と0.5㎜を2枚取っておいたのだが、上下とも0.5㎜そのままで組んでみた。
ちょっとプレロード強めか?・・・と思ったが、とりあえずそのままやってみる事にした。
構造的に若干プレロードは強めにしておいた方がいいかもしれない。ハブベアリングの様に高回転する訳ではないので若干強めでもいいだろう。
折角なので下側だけ新品の0.5㎜のシムを使った。
シールのリップにはグリスCを塗布しておく。
シールはフェルト製のパッドで押さえられる様な構造になってる。確かSJ30も同じ構造だったが、JB23からはフェルトのパッドがなくなってシールに金属製の枠が付く様になってるんだよな。
まあなんというか凄い構造だよな・・・
まあなんというか凄い構造だよな・・・
ガタが大きかった訳ではないので、走りはほとんど変わらなかった。
しかしナックルシールの張力はシミ―防止に効果があるらしい。
この前キャッツアイを踏んづけたら突然ハンドルがぶれだして驚いた事があった。
60㎞/hぐらいの速度だったが、小刻みに前輪がぶれだして止まる寸前まで収まらなかった。
パンクでもしたのか?と思ったがタイヤには異常がなく、これがシミ―現象なのかと納得した。
シミ―は共振現象だけに、ちょっとしたガタや摺動状態など色々な要因が影響するんだと思う。
今回の整備でこれが改善されるのかは分からないが、やるだけの価値はあったのかもしれない。
ナックルシールのカバーとリテーナーは再使用するつもりだったが、思ったより状態が悪く交換した。
部品代は定価計算だと3万円近く掛かってしまった・・・
ちなみに上の図は現行ジムニーの部品構成。
ナックルの形状はJA22Wと違いがあるんだろうか?
もし大きな違いがないのなら、ナックルシール廻りを現行ジムニーの物を使ってみるのも面白いかもしれない。
しかしいまだにこの辺の構造は基本的に変わってないってのは凄いよな。
えらくめんどくさい作業だけど、少なくとも5~6年か4万㎞毎にはオーバーホールしたいところだよな・・・